第二段階 応用走行 2011年11月15日(火) =第二段階 開始=
はりきって朝早くからの予約を取ってみた。会社には少し遅れると連絡して。
二段階の一発目はシミュレーション教習なので、時間が決まっていて、これを逃すとしばらく来れそうにない。
朝が早いせいか、結局、生徒はわたし一人でマンツーマン教習。
普段は他にも生徒さんが何人かいて、交代でバイクの模型に乗って動かすのだけど、
今日は、まぁいわば貸切状態。
わたしとしてはゲーム感覚で乗ってるからいいけど、
それでも時間に余裕が有り過ぎる。
先週、「まぁ、いいでしょう。。。」としぶしぶ?一段階みきわめを合格させてくれた淡々先生。
とくに注意されることもなく、どうも間が持たない。
しかも朝一番。眠たい。。。
なんて思っていると、口数の少ない淡々先生が、スマホを取り出して、
一人のレーサーの写真を見せてくれた。
バイクレーサーなんて全く知らないけど、
どうやらその人は当然バイクに慣れている筈のレーサーなのに、
一般道路の追突事故で亡くなったのだそうだ。
事故は思わぬところで起こるということだ。
教習所を卒業して間もなく事故って亡くなった生徒さんとかもいるらしい。
朝から重い話だ。
自分でバイクに乗り始めてからは、普段、車に乗っていても前より慎重に運転するようになった。
本当に気をつけないといけないなーと再認識。
2011年11月28日(月) =法規走行=
そろそろ学生さんの冬休みとやらに重なってきたのか、どうも予約が取りにくい。。
入学したときは夏休み。。ここまで引っ張るとは思ってもみなかったけど。
一段階が終わって二段階に昇格したのにも関わらず、あれから一度もバイクに乗れてない。
今日は19日ぶりの実技教習。2週間以上もあいてるじゃないのよ〜。
そもそも一段階の最終日でさえ、かなり不安定な走行してたのに、
久しぶりすぎて、運転の感覚とか大丈夫なのかしらん?
おぉ!久しぶりのスーパーフォアちゃん。元気だったかーぃ。
「あんたが来なけりゃ、そりゃ元気さ。倒されてばっかじゃ、嫌になるよ。。まったく、ちっ。」
ん?何か言った?いや、バイクは喋らんよ。気のせい、気のせい。
さて、よっこらしょ。
ブーンブーンブーン。
あら、普通に乗れてるじゃーん。
今日の先生は小声先生。今日もやっぱり声が聞こえない。
それとあと、もう一人のの生徒さん(多分わたしと同年代かちょっと上のおじさん)も一緒に教習するらしい。
おぉ、ずっとマンツーマンでの教習だったのに、わたし偉くなったねぇ。ホホホ。
「じゃあ、今日は車のコースで走りますので、着いてきて下さいね。」
と言われ、先生の後ろに並んで走行。先生に続いてわたし、その後ろにもう一人の生徒さん。
この教習所を選んで良かったと思える点は、この敷地。
二輪車のコースと四輪車のコースが完全に分かれていて、走行中にヒヤヒヤすることがない。
ここで走ってる車の運転手はみんな無免許なのだから、なにがあってもおかしくない。
一段階の最初からこんなとこで走ってたら、きっともっと大きな怪我をしたに違いない。。。。 でも今日の大きなコースは単純に面白かった。
狭い二輪コースと違って、直線は長いし、四輪車用のクランクやS字は道幅が広いから恐怖におののかない。
教習中の車が前をさえぎって、モタモタとしてるけど、それすら新鮮で楽しかった。
でも、わたしは相変わらずスピードが遅いので、後ろの人に一応謝っておく。
「すみません。わたしが後ろを走ればよかったですね。」
「いやぁ、わたしもまだ不安ですから」。。。。さすが同年代。
帰りに卒業検定の時に走るコース表をもらった。
AコースとBコースがあって、当日にどちらを走るのか決められるそうだ。
覚えられないよ。。。脳のしわが年々減ってるんだぞ。
2011年11月29日(火) =カーブ走行 ・ 急制動 =
二段階ともなると、もうすでに基本的な運転は出来ていると想定して教習は進んでいく。
そりゃ一段階みきわめが合格しているのだから、当然といえば当然なんだけど。
未だに一本橋は5回に1回程度まぐれで成功って感じだし。 しかもダッシュで通り抜けるみたいな。
スラロームはリズムがなく、ノロノロ走ってるだけだし。 遅っ! みたいな。
S字も超スローでかろうじて通り抜けてるだけだし。 腕プルプル みたいな。
あぁもうクランクなんて考えただけでも恐ろしい。。。
こんなんで卒業検定のコース覚えろと言われても。
1時間目は熱血先生だ。今日は生徒3人で教習。
カーブでの走行で、スピードが早くなれば早くなるほど外に膨らむ体験。
「最初は20〜30kmでやってみてください。で、次は40km〜、で、もうちょっと頑張って50kmで。」
と言われたけど、ほとんど同じスピードで走ってしまった。。
「体感出来ました?今のようにカーブの走行ではスピードが出ていると当然、膨らみます。
目線を行き先の方向へしっかり向けて、体の力を抜いてバンクさせることで曲がれます。」
はぁ。。体感してないし。
他の人はうなずいているから、きっと体感してて納得したんだろう。
2時間目はまたまた小声先生。
さて、問題の急制動。
ネットで検索してみると、怖いやら、出来ないと書いていたあの急制動だ。
なにしろ、ここの二輪コースは狭いから、スピードを出せる直線区間がなんだか短い気がする。
カーブからのスピードUPでブレーキ踏まずにエンブレかけて、決められた線上にストーップ。
今日の生徒は3人、ひとりずつ順番に待機して合図があったらスタート。
わたしは2番目。
合図を確認して、いざスタート!
ブォーン
ゴゴゴ
キキー
1回目は加速時のスピードが足りなくて失敗。40km以上出せないと検定では不合格になるそうだ。
2回目の挑戦。
どうだ!
ブォーーーーン
グググ
キーーーー
「いいですね。今の感じで大丈夫ですよ。今のなら検定いけそうです。」
お。そうだよ。やればできるんだよ。 最後に小声先生、「なかなかサマになってきましたね。がんばりましたね。」と褒めてくれた。
そりゃぁそうだろう。。人よりも倍近く通ってるんだから。。
でも、そのひとことが嬉しくて、これから上手く乗れそうな気がしてきた。
そのあと「おつかれさまでしたー」と降りる時にバイクと共に転倒。。というオチつき。
2011年11月30日(水) =ケース・スタディ=
また今日もシミュレーション教習。
よーするに車だと仮免許を取ったあと公道に出て実技が出来るんだろうけど、
さすがに二輪車は外には出られないので、出たつもりのシミュレーションなのね。
それこそ先日の、時間が有り余ったシミュレーション教習で、今日見る予定だった場面も実は見てる。
知ってるよ、ここで子供が飛び出してくるんだよね。
このあとは残り少ない実技教習だ。
二段階に入ってからは補習もなく、着々と課題を進めている。
あんなに苦労したのにな。もう数えるほどしかバイク乗れないじゃん。
それでもまだクランクが危うい。
今日は淡々先生の出番。
クランクで、じたばたしてると、「スピードが遅すぎたらよけいに通れないよ。さっと通った方が簡単。」
もうここまでくるとほとんど放置で、自分で感覚を掴めってとこなんだろうけど、まだよく掴めてない。
なにげに他の課題はなんとかこなせるようになってきたけど、
さぁクランクだけは難関。。。どうしたものか。
また今日も褒められた。
「もうすぐ卒業やね。ほんとによく頑張ってたから、いい感じになってきましたよ。」
思えば、淡々先生にもよくお世話になりました。あの2度見姿、忘れませんよ。
2011年12月9日(金) =学科=
二輪免許取得時唯一の学科教習。シミュレーションとセットで2時間。
普通免許を持っていると、学科は免除になるのだけど、改めて「あー若い頃に取っててよかったー」と思う。
今でこそ、オートマチック車なんてあたりまえの世の中だけど、あの頃はみんなミッション車乗ってたんだ。
オートマチック車教習っていうのが一時間だけあって、ギアチェンジせずに走ると「おぉ〜」と感心したもので。
今だとハイブリッド車みたいな感覚かしら。「この車、音しなーい。静かー。」
とにもかくにも、はやる心と裏腹に冬休みの稼働時期、ようやく取れたこの予約。
実はこの教習が終わるといよいよ次は二段階みきわめで、うまくいけば卒業検定を受ける切符が手に入る。
はぁ、いよいよ卒業か。
長かったなぁ。
自分でもよくがんばったと思う。
まさか怪我までするとは思わなかったけど、それも結果的にはいい経験になった。
卒業検定のコース覚えないと。
2011年12月12日(月) = 第二段階 みきわめ =
みきわめだからといって、たいしていつもと変わらない雰囲気。
ここの教習所のやたら構えてない、放置っぽさが結構すきだな。
そして、たしか初めての発進・走行教習のときの優しそうなのに最後に突き放す感じがする先生だ。
この先生、実は苦手なんだなー。けっして先生が悪いわけじゃないんだけど、
なかなか合格点もらえないから、焦って余計な力いれちゃうんだよね。。。
「今日は検定のコースを意識しながら、好きなように走ってていいから。
で、一応、順番に一人ずつ見ていきますから。どうぞ。
」
わたしの他に、今日がみきわめらしき生徒2人。
どちらも若い男の子だ。
なにも不安げなところがなさそうに、勢い良く出発する。
遅れてわたしも怖々スタート。
コースと言われましても、ウィンカー出したり、消したり。
信号機で停まって、すぐに左折したり、右折したり。
忙しすぎて、次の道がなんだったか思い出せずに何度も引き返す始末。
まぁいいや、とりあえず苦手なところは練習しとかなきゃ。
この前の実技教習が終わってから、クランクの走り方をずーっと頭の中で考えていて、
ふと、ギアをセカンドにしてみればいいんじゃないかと思いついた。
今まで何を勘違いしてたのか、クランクはローギアで半クラにして低速走行するもんだと思い込んでいた。
いや、それでも間違いはないんだけど、ローギアだとカクカクするのは当たり前。
ましてやクラッチ操作に神経が集中してしまうから、目線にもアクセルワークにも余裕がない。
だったらセカンドで、速度を少し上げてクラッチきらずに走ればいいんじゃないの ?
で、
セカンドで恐る恐るクランクへ入ってみると、
なんということでしょう。
すんなり通れたじゃありませんか。ビフォーアフター。
第二段階みきわめ
にしてはじめてコツを掴むとは。。。
先生、見てる?ほら、やれば出来るじゃないのー。
よし、じゃこのままグルーっと一周してこよう!
まずは坂道発進!
と、、、、とと。 エンスト
ガッシャーン!!!!
バイクを起こそうとして、坂道で踏ん張りきかず、もう一度コケる。そして尻もちで転がる。
後ろに並んで走っていた他の生徒さんがバイクを起こしてくれる。
態勢整えて、もう一回発進しようとして、再びエンスト。
ガッシャーン!!!! 様子を見に来た先生のバイクまで巻き添えにして尻もちついて転がる。 「大丈夫かいな。。。。どっか痛いとこない?」
「はい。。すみません。このバイク、クラッチつなぎにくいです。。」とバイクのせいにしてみる。
「どんなバイクでも乗れにゃあ。これで検定の本番する筈やけど。ほんま大丈夫かいなー。」
あーぁ。これでみきわめ不合格だろうなぁ。。。
まぁ、仕方ないか。まだバイク乗り足りないし、また補習もいいか。と諦めつつ、
一通り課題をこなしながら、これといって大きなミスもなく、なんとか一周してきた。
「まぁ、一回、卒業検定受けてみる?」
え?そんな選択ありっすか?
うそぉ、先生いつも採点厳しくて辛口でしたやん。
やったーーーー!!!
第二段階みきわめ も、かろうじて合格!
さぁ いよいよ 卒業検定だぁ〜。
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