二輪教習奮闘記 〜42歳の挑戦〜 by.とーこ
卒業検定
2011年12月18日(日) = 卒業検定 =
先週の月曜日、みきわめを合格したあとすぐ検定の予約をしに行くと、
今日がいよいよその検定当日。
人数が少なければ、早く終わるって言ってたことを思い出し、
身支度のための休憩時間を挟んで、いつものバイク小屋で待つこと約10分。
「今日はよろしくお願いします。えー只今より卒業検定を行います。
さきに大型二輪に挑戦する男の子から始まった。 「あぁ、この子は余裕だねぇ〜。失敗するとこないね。」と仁と見学しながら話す。
次。 さぁ、わたしの番だーーーー! 「よし!落ち着いて、いってこい!」と仁に気合いを入れてもらって、スタート地点へと向かう。
バイクの前に立ち、乗る前に前後の障害物がないことを確かめる。 スイッチON→ニュートラル確認→セルON!
「・・・・・。」
あれ?気を取り直して、セルON!
「・・・・・・・・。」
え? え?あれ? エンジンがかからない? 今日は先生は声をかけてくれないって言ってたよね。どうしよう。。
え? わ、わ、あぁぁ サイドスタンドをはらわずに、バイクに乗ってしまったんだぁ。。。なんちゅう失態。 そう、教習所では先にサイドスタンドをはらってからバイクを跨いで乗るのが基本。 いつもちゃんと乗ってきたじゃないか!こんなこと今までしたことなかったのに。 初っ端から何やってんのよ。。。緊張してなかったんじゃないの?>わたし
一周してる間に気を取り直さなければ。。。
スタート地点付近に戻ってきたら採点が始まる。 よし!さっきの失敗で何点マイナスされたかはわからないけど、後は進むだけ。 行っくぞーーーー!進めーーーっ!
さて、検定Aコース。 外周を右回りで、いきなり本日最大の難関”クランク”から始まる。 内側に並べられたパイロンに接触すると減点、倒すとその場で検定中止、転倒も然り。 ギアはセカンド。思いきってクランク入り口へ勢い良く入ってアクセルを軽く戻す。リアブレーキで調整。 クラッチは握らず、早めに目線で角度をつけて、ふらついたらサッサと出口まで逃げるように抜ける。 なに、ほんの数秒耐えればいいのだ。考えるな!突っ走れ。
行けるぞ。パイロン接触疑惑?いや大丈夫。当たってない。 抜けたぁー!いつもよりスムーズに抜けることが出来たー。
続いてすぐに左折”S字カーブ”。ここはまぁとくに心配はしてないので、 内周左周りから中央の信号で停止。 「ふー。」 一息つく。
一本橋をまっすぐ見つめ、手前のラインで停止。深呼吸。 一本橋は前輪を乗り上げるときにバランスを崩さなければ、後は遠く前を見て進むだけ。 7秒かけてゆっくり渡るのが課題。それより早いと減点。落ちたら即中止。 ♪ポッポッポー はとポッポー 豆が欲しいか そらやるぞー 歌う余裕なんてあるもんか。。。随分早く渡りきったけど、まぁ落ちなければセーフ。
実際、ココを上手に抜けれたら気持ちいいんだろうなー。 並べられたパイロンは2本先に目線を定めて、まぁ、ぎこちないながらもなんとか走行。
小さく左折して障害物発見、後方目視確認とウィンカー忘れずに避けて進む。 中央交差点を抜けて一旦停止。右見て左見て安全確認。
さぁ、来たよ。 二段階みきわめにして、ド派手に転倒した恐怖の”坂道”
慎重に停止。しっかりフロントブレーキで支えて、リアブレーキもしっかり踏み込む。 ゆっくりアクセル開けて、音だよ。エンジン音をしっかり聞くんだよ。 まだクラッチ離しちゃダメよ。ゆっくりゆっくり。。。そうそう。。。ソローっと。 後方確認すると、先生がジーッとわたしの発進を待っている。 いいの。いいの。遅くても転倒するよりかはるかにマシ。
よし、坂道発進も成功!
ここまで課題は大きなミスなく進んでいる。いいんじゃない?いけるんじゃない? 踏切を一旦停止。確認作業は猛アピール。 さぁ、ちょっと気持ちが落ち着いてきたところで、行ってみましょうクライマックス!!
行くぞ!”急制動” アクセルは思っている以上に開けて、いざストップラインへ〜
ブォーーーン! ゴゴゴゴ キキー!!
成功?かな? やり直しは、一回まで出来るって聞いたけど、今のでよかったのかな? まぁ、なにも言われないからいいか。 成功か、もしくはすでに点数が足りなくてやり直しすら出来なかったってことかも。
とりあえず停止ラインに戻ろう。終わったんだ。 いやぁ 長い長い旅路のように疲れた。
あ、でもバイクから降りるときも気を抜いちゃいけない。。。ここで転倒したら元も子もない。 と思うとなかなか降りれず。。ここも慎重に。。
「ありがとうございました。」 と、仁の元にかけ寄ると「ウィンカーずっと付けっぱなしやったよー。」と言われ、 「えー、うっそー。気づかなかったぁ。」 減点だぁ。 あぁ、いくつ減点だろう。。。細々と稼いでるよなぁマイナス点。。
合格発表は午後からだと思ってたのに、すぐに教えてくれた。 「結論から言うと、点数は。。。。。。えーと、足りてます!合格です。おめでとうございます。」
え?ほんと? うわ やったー!!!やったー!! 合格だぁぁぁ
こうして、入学してから151日目にようやく教習所を卒業することが出来た。 本当ならたった17時間で卒業出来たはずの教習生活。まさかこんなに長く居座るなんて。 幾度も諦めかけて、自分の情けなさと向き合って、悔しくて泣いた夜もあったけど、
やっぱりバイクに乗るのは楽しい。
もうすぐ43歳。こんな女ライダー誕生も人生あり?かな。
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