第一段階 基本操作および基本走行
<第一部>
2011年7月23日(土) =入校式=
今日は自動車教習所の入校式。
この歳にもなって、”入校式”とやらに出るなんて思ってもみなかったけど、やっぱり緊張するもんだねぇ。
自動二輪の免許を取ろうと決めた時からは意外と行動が早かった。
会社から車でほんの3分ほどの場所に教習所があったので、迷わずココに決めたのだけど、
実はこの学校は合宿がメインらしく、 通学する生徒には少し不利な点が多かった。
合宿生は当然、集中して学科や実技の予約が取れるのだけど、通学者はなかなかこの予約が取れないそうな。
極端な話、空きがあればどうぞ。。。みたいな雰囲気。
同じお金払ってるんだからそれは無いだろうと思いつつ、夏休みにかかるこの時期に入った私も悪いんだろうと諦め、
簡単な適正検査を済ませ、教習の流れやシステムを教えてもらう。
なるほど周りを見ると、若い子が大半で、こんなおばさんはいない・・・・大丈夫かな。今更だもんなぁ・・・
結局、次の予約も取れないまま、今日は教習所を後にした。
普通免許は持っているので、普通二輪免許ならたった17時間の教習で取得出来るらしい。
楽勝じゃないの?
2011年8月1日(月) =二輪初跨ぎ=
入校式から約一週間。
何度も何度も電話して、やる気を見せてみたら、ようやく「空きが出ましたよ!」と連絡が入り、意気揚々と教習所へ。
「本校舎から少し離れた小屋のところで、プロテクターとかの装備を身につけて待っててくださいね。」
いやぁ、緊張するねぇ・・・こういう緊張感は久しぶりに味わう。
プロテクター着けたあたりで、少し怖く感じてきた。
なに。。?バイクってこんな大層なもの着けないとダメなの?
バイクの知識など全く無い素人って本当に怖い。まだバイクの怖さを知らないわたし。
今日の教官は入校式の日に教壇で説明をしてた、話の最後に「へへへ」と笑う癖のある年配の先生だ。なぜ最後に笑う。。。
簡単にバイクの取り扱い方やらなにやらがあって、すぐにまたがってみた。
HONDA CB400SF という名車らしいが、今のわたしには、なんのことやらサッパリで、
質問したいことすら出てこない。言われるままに触ってみるだけ。
次はいきなり先生がバイクを倒している。。。
「これ起こしてごらん」
「はぁ?」
「これ起こしてみて。コツはこうだから」と簡単そうに起こして手本を見せてくれたけど。。
うわー重い!!無理です!!!起きません!てか少しも動きません!!
「あ、そう。。まぁね、最初だからねー。そのうち体力もつくから」
1時間はあっという間に過ぎた。初めての教習ってこんなもんなのかしら。。。。
とにかくこれだけのことなのに汗びっしょり。
あぁ夏場にするんじゃなかったかもと少し後悔。
2011年8月4日(木) =発進・停止=
あんなに予約が取れないと言われてたにも関わらず、じゃんじゃん連絡が入ってくる。
今週はかなり忙しくなりそうなスケジュール。今日は2時間連続の技能教習だって。
若干、筋肉痛がある。
昨日、一体何したんだっけ。バイク乗るのに筋力使うの?
先日とはまた違う教官。優しそうだけど、最後にちょっと突き放される気がするのは私がドンくさいからかな。。。
いよいよ発進ですよ。
ギアをローにして、アクセルとクラッチを合わせて。。。前に。。。。前に。。。前に。。。 ・・・・・早く進めよ!!!!!
いやぁ・・・・怖いのよ!(汗っ)
クラッチもアクセルも合わせることは出来るんだけど。。。足を地面から離せないのよぉーーー ジタバタと両足を出して停まっていたら、
先生に「それ、おばちゃんが自転車とか止めるやり方やん」と突っ込まれ、
「ちゃんとリアブレーキを踏み込んで停まること!」と注意される。
一時間目は「リアブレーキが踏めない」と備考欄に書かれ、補習決定。。。。
二時間目も同じ先生。
「今度は8の字コース入ってみようか」とまずは先生の後ろにタンデムして感覚を教えてもらうことに。
タンデムなら慣れてるんですよ。
「なんでまたバイクの免許なんて取ろうと思ったの・・・?」と先生に質問され、
「タンデムして街中で信号で停まったりすると、隣に若くて可愛い女の子がタンデムしてるじゃないですか、
こっちはいい歳だし、なんだか恥ずかしくて、、、それなら自分で乗った方が格好いいかなーと思いまして。」
「ほう。。。。まぁ。。がんばってね。」
・・・あ、先生、今それ、私には取れないと思ったろ!
今度は自分で運転して8の字走行。。。
ギアをローにしてアクセル開けて
前に。。。。前に。。。。前に。。。。 ・・・だから!!前に進めよ!!!!
情けない。。。怖い(泣)まっすぐの道ならなんとか進めるようになった。
でもいきなり前がカーブなのよ。
カーブで、しかも8の字ってまたすぐにカーブなのよ。丸いのよ。。道が。
となりに停めてある車に突っ込むかもしれないよ。なんでそんな近くに壁があるのよ。あーーーー怖いーっ。
「もっと積極的にいかないと。。。」と半ばあきれられた感じで本日の教習終了。
円滑な走行・ブレーキングに難ありでまた補習項目が増えた。
2011年8月5日(金)=S字・クランク バランス走行=
昨日の教習内容があまりにひどく、どうもテンションが上がってこない。
自分でもこんなに出来が悪いとは思わなかった。
たしかに運動神経は鈍いけど、車の運転は得意な方だし、何十年も前だけど、免許なんてすぐに取れたじゃないか。
そんな想いとは裏腹に教習は淡々と進んでいく。
今日は少し若い先生だけど、あまり抑揚のない静かな話し方で本当に淡々と説明される。
コースの外周はなんとなく走れているような気がしてきた。
先生に「付いてきてー」と言われ、ぐるぐる教習所の二輪コースを周ってみる。
かなり遅いスピードだけど、本人はいたってこれで満足している。
前で走る先生は、わたしのスピードに合わせながら、たまに横に並んで助言してくれる。
さすがだな、先生だもんねぇ。。。と思っていると、「じゃ、S字とクランク行くから付いてきてー」って。
え?S字って?クランクって?えーーーーーっ、あんな狭いとこ入れるわけないじゃーん!! 「わたしの頭見てー、そのまま付いてきてー、視線は頭ねー」と先生。 頭ね。。。頭。。。とは思ってるけど、あきらかにスピードが落ちてる。バ・バランスが取れない。。。 ガッシャーン!!!!ブォーン! わっ! やった><
クランクの出口でド派手にこけた。。。
あぁ初めての転倒だ。。。痛いというより情けない。
「バイクはね、こけるのは当たり前だからねぇ。なぜならそれは二輪だからねぇ。」
このあとまだ1時間教習の予定がある。
またテンションが落ちた。。。メンタル面で相当ダメージくらってます。バイクなんて乗れない。。。無理かもしれない。
2時間めも同じ先生がやってきた。
今更ながら気づいたのだけど、他の生徒さんも何人か同じコース内で教習を受けていて、
見ているとマンツーマンで
先生が付きっきりなのは、どうやらわたしだけの様だ。
他の人はほとんど一人でコースを自由に走ってる感じで、先生は遠くから指示してるだけ。
もしかして。。わたし、問題児ってやつですか?
思い切って「怖いんです。」と胸の内を話してみたけど、「まぁこんなものは慣れだから」で済まされた。
慣れるのかぁ。
バイク乗れる日なんて来るのかなぁ。。
2011年8月6日(土) =シミュレーション・AT車体験=
今日は淀川の花火大会だ 。
人ごみが苦手な仁が、「セローに乗ってタンデムして花火行こうぜー」と珍しく誘ってくれてたのだ。
もちろん、このところ落ち込みがちだったわたしも相当楽しみにしてたのだけど、
また教習所からの連絡で、「シミュレーションの学科に空きが出たので、どうですか?」ときたもんだ。
しかもシミュレーションの授業は時間が決まっていて、他の日だと仕事を休まなくてはいけなくなる。
「じゃあ、予約お願いします。。。」と教習所に向かった。
|