２月１０日、いとこ（女子）の披露宴で疲れて帰宅。４時間の長丁場披露宴は初めての経験だ。
結婚式場の使用予定が減ってきているのだろう。迷惑な話だ。
新郎は坂本ちゃん似だった。

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とーこがともちんからメールが来たと言っている。
「明日、どこか走りに行きませんか？」
今日のストレスを発散するにはちょうどいいだろう。
「ついでに仁さんにも伝えてて下さいね。」
ついででも何でもいい。この疲労感を何とかしたい。
「ついでで悪いんですけど、仁さんにどこ行くか決めてもらって下さいね。くねくねは我慢するけど、ジャリジャリは避けてもらって下さい。」
そうか、ともちん。ジャリジャリに行きたいのか。
直後、もう一通メールが入る。
「ジャリジャリは、押すな押すなよ！じゃないですからね！と言ってて下さいね。」
どこに隠れてるのかと思うタイミングだ。

行き先なんて風まかせ。とりあえず１６３号線を走ればいいだろう。
上野まで行くか、伊賀まで行くか。
それこそ風まかせ。
とりあえず突発スレッドに書き込んでみる。
１６３号線ならばたやんに声を掛けないと。毒キャラになる可能性を秘めているので、外せない。
「明日、空いてます(*^_^*) ご一緒させて下さい(*´∀｀)」
まだ大丈夫なようだ。ともちんはこの時点ではすでに毒を吐いていた。

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朝１１時。待ち合わせに指定したセブンイレブンに行ってみる。
告知が遅かったので誰もいないだろう。
トリコロールのＣＢ４００ＳＦが一台。やっさんか。
瞬時に「しんがり任せれる」と計算。
お嬢と話をしていると地球は回っているにも関わらず、頻繁に時間を止められる事がある。
しかしこの時は正常に脳内時計は動いていた。

誘って来た当人のともちんがいない。
そこに電話が入る。
「いたずら電話はダメですよ〜。電話口でハァハァ言うのもやめて下さいね〜。」
そうだ、あの時一方的に送りつけてきた電話番号だ。
ここは電話口でハァハァ言うのが空気を読んだ大人の対応だろう。が負けた感じがするのでやめておく。
「道、間違えました。戻りますね〜。」
いや戻らなくていい。そっちへ行く。俺への対応を戻してほしい。

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４台で、かろうじてまだ可愛らしいばたやんを迎えに行く。
ばたやんは今日もマフラーを巻いていた。
ボブちゃんが「マフラーが風になびいてヒラヒラしているのが可愛いんです。」と言っていたのを思い出す。
しんがり変わるかやっさん。と思ったが、行き先が決まっていない。ヒラヒラはあきらめる。
そして今週はバレンタイン。
３人いれば誰かくれるだろうと思う。やっさんもそうだろう。
しかしそんな素振りは全くない。とーこですら無しだ。
ややおっちとりほちゃんなら真っ先にくれただろう。
俺はチョコボールが大の好物だ。コンビニで売っている。
コンビニを見つけるたびに休憩を取る事にしよう。

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１６８号線から１６３号線に入る。
走行距離２００kmのばたやんだが、もう何の心配もなくついてくる。
１６３号線のコンビニで休憩を取る。
フィッツんから連絡が入っていた。
「DEAR・LOAD・CAFEを見てきて下さい」か。まだ目的がないのでそうしよう。
休憩場所から１０kmほどのところにDEAR・LOAD・CAFEがあった。
駐車場にはハーレーが２０台ほど停まっている。
店の中も革ジャン軍団でいっぱいだ。
ちょうど隣にうどん屋があるのでここに入ろう。怖いからではない。空いていないだけだ。

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俺は洋食より和食派だ。ここの雰囲気は風に冷えた身体には妙に落ち着く。
隣の座敷のおばちゃんの高笑いも心地よく思えるほどだ。
天ぷら定食を食べてみる。うまい。
しかしかぼちゃとサツマイモの天ぷらが苦手だ。
マキちゃんがいれば問答無用で渡すところだ。
サツマイモはともちんのうどんに入れてみよう。
かぼちゃはとーこのうどんに入れてみる事にしよう。
「あ〜、私もいらんよ〜。」
そこでばたやんが、
「おいしいからもらっとき〜。本当においしいんやからほらほら遠慮せんと〜」
違和感無くばたやんのキャラが決まった。親戚のおばちゃんだ。
みんなが食べ終わる頃、店の外に爆音が響き渡る。
ハーレー軍団が出発するのだろう。
では河岸変えるか。

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店の中にはＳＲが鎮座している。
マスターの奥さんの愛車らしい。
マスターは６０歳。ロマンスグレーに帽子がなかなか決まっている。
ハーレー軍団を相手にしていた割には物腰は柔らかい。大人だ。
そこにマスターの娘さんがメニューを持ってきてくれた。
今日は祝日なので店の手伝いをしているのだろう。
が。
この子は可愛い。可愛すぎる。俺とやっさんの世代にはたまらないポニーテール。
ハーレーの野郎どもが長居していたのも頷ける。
この時、ハーレーの野郎どもと一体感を感じた。次回は語り合いたい。
言葉は交わせなかったが、この子は世界中の人に愛されるだろう。
みんなも是非会いに行け。
帰りにマスターが「店に出すので写真を撮りたい」と言う。
それはありがたい。一人一人撮ってもらい再会を約束し店をあとにする。

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１６３号線の高山ダムへ行ってみよう。
とーこは何故かダムが好きだ。
カラオケでもＤＡＭを指定するほどだ。
しかしガンダムは知らないと言う中途半端さだ。
ダムへ向かう道は適度なワインディングが続く。
我が相棒セローを解き放ってやる。
まだまだ絶好調なセロー。
買い換えろと言う声も最近周囲から聞こえるが、どこ吹く風だ。
これを見れば何も言えまい。寝起きが悪いだけなんだ。

ダムは開放感でいっぱいだ。
昨日のお色直し４回のストレスも開放される。
しかし少し寒い。
陽も傾いてきている。
そろそろ帰るか。

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帰りに女子３人がめざとくおはぎ屋を見つけていたのでそこへ寄る。
カウンターだけの店なので、３人しか入れない。
「もうチョコじゃなくておはぎでもいい。今日もみんな可愛いぜ。」
首だけ店の中に入れてみんなに伝える。
「寒いから閉めてて。」
フッ。愛情の裏返しか。照れて素直になれないんだな。

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帰りは山城大橋でばたやんと別れ、２４号線でともちんと別れる。
そのままやっさんととーこと３人で丸源ラーメン。
今日も無事に帰り着く。
来年こそは、まさやんから手ほどきを受けてチョコ倍増計画だ。まさやん頼りにしてるぜ。

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