10月14日、リップ本体が曽爾高原へツーリングへ行った裏側での出来事をレポート。

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先週、我が家に新しい仲間が増えた。『RVF400』年式は少し古いが、青春時代を思い出させてくれるデザインが気に入って購入。そんな新しい相棒と、もう一台の我が家の仲間『バルカン400』で初の二人ツーリングに出掛けた。
行き先は、京北・貴船・鞍馬。二人とも貴船・鞍馬は行ったことがないので、すぐに目的地に決定！京北は俺が走りたかったからだけだ。

10月14日、朝起きると快晴、まさにツーリング日和。「よし、今日は完璧や！」何が完璧かとゆうと、ほぼ100％といっていいほどこの二人でバイクで出掛けると雨が降る。先月なんて１日に３回ゲリラにあった日もあった。このレベルまでくると、俺が雨雲を追いかけてるのか、雨雲が俺を追いかけてくるのかそんな事はどーでもよくなってくる。何でもいいから雨よ降らないでくれ！そう願うだけだ。でも、さすがにこの晴天＆降水確率10％では雨は降らないだろう。今日こそ雨♂の汚名返上や！ 後にこの言葉を撤回したことなんて今は知る由がない。
さぁ、バイクカバーを外してエンジン始動だ！ …あれ、鍵がない!? 持ってきたはずなのに。俺はしゅんちゃんか！ いや、しゅんちゃんは確か鍵をつけずにセルを回したはすだ、早く気付いた分まだマシか。
そんなこんなで出発！
新御堂筋から箕面有料道路を経てR423へ。豊能から亀岡は片側一車線、子供達の芋掘り体験＆川沿いのバーベキューを横目に快走。八木町でR9よりR477へルート切り替え。おぉ、田園風景が広がる。ここらで一服。
再出発して5分程走ると前に立て看板が。なんだ？ よく見ると通行止めじゃないか！しかも10月1日から！路面亀裂、知らねぇよそんなもん！
まぁいい、指示通りに迂回路に行こう。

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ちょっとテンションが下がるなぁと思いきや、以外にこの迂回路使える。とゆうか、こっちの方が良い！
まだ出来て間もない綺麗な道路。少し上り勾配だけど全く問題ない、最高だぜ！そして迂回路を10分程走りR477へ復帰。ここからいよいよ山道へ入っていく。事前に下調べはしてあるので少々の山道は大丈夫だ。Rihoちゃん号もLipstick(以下、本体)の青山ツーリング・卵かけツーリングで結構な山道を行ってるので大丈夫だと思う。一車線は当たり前、落石も砂利も無い。全然楽勝、写真を撮る余裕まで。

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山道を抜け桂川に沿った走りやすい道をしばらく走ると『道の駅ウッディー京北』に到着。そーいえば、確かウッディ大尉って人がいたな。あの人は無茶をする人だったな。ファンファンでシャアズゴに勝てる訳が無いのに…。
とりあえず喫茶コーナーでお茶でも頂くことに。ちょうどお昼時だったので周りの人達はご飯を食べているようだった。どれどれ、何があるのか？メニューをみると、うどん・そばから定食・丼物・カレーまで結構な種類がある。やるなぁ、ウッディー！しかし反骨心旺盛!? な俺はあえてホットケーキセット、そしてRihoちゃんはケーキセットを注文。うまそうだ！ホットケーキなんて何年ぶりに食べたかな。

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休憩も終わり更にR477を東へと向かう。道の駅を出て間もない集落で秋祭りがやっている。う〜ん、平和だ。この平和な日々はいつまで続くのか？まぁ、いいか。今が楽しければ。
しかし、この後とてつもない試練が二人を待ち受けているとは！
てな事を思ってるうちにR477にお別れの時が。橋を渡ると府361、貴船までこの道で行ける。あとわずか、GOGO！
川沿いやら小さな集落を通りすぎ、道が更に細くなりながら徐々に上り勾配になっていく。ん？雲行きが怪しいような。いや、この程度の山道はまだ楽勝だ。杉木立の中をひた走る。これはまさに『タカスギ』だ！小さい頃テレビでよく見たCM、『タカスギ〜タカスギ〜タカスギ〜♪』と、何かに取りつかれたかの様にタカスギを連呼する男性。一体視聴者に何を伝えたいのか？結局、男性はタカスギとしか言わないまま15秒CMは終わる。未だに謎だ。しかし、このネット時代、『タカスギ』と検索すれば謎や疑問もすぐに解決出来るかもしれない。でも、そこまでして『タカスギ』を知りたくない。

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そんな事を考えてるうちに道は更に細く。この時点で車とバイクの対向はお互いかなり減速しなければ出来ない程の道幅。そーいえば地図に『芹生峠』と書いてあった。まぁ、この位は当たり前か、峠なんだから。そして上り坂も終わり、いよいよ下り坂の始まりだ。あと少し、あと少し。そう思っていると路面に小さい石コロが現れ始めた。これはまだスライムレベル、問題なし！今度は中央部に少し砂が浮き始めた。 …ん。 更に砂の量が増していく。 ヤバイかも!? 右側はガードレールの無い崖、高さ約10メートル。下り勾配が更にキツくなる。遂には握りこぶし程の石コロがウヨウヨ現れ始めた！ と、その時。ミラーにヘッドライトが一つ急接近してくるのが見えた。この路面状態で、速い速すぎる！ 神か？ それとも、ただの命知らずか？ とりあえず左へ避ける。抜き去り際にシートにHONDAの文字が見えた。車種は？ 残念なことに、俺はオフ車に全く興味が無い！だから、わからない。ただ、本体に所属してるオフ車とは全く比べ物にならないほど肉付きがいい事はわかった。750位あるのかな？ 考えてみればこんな酷路をレプリカやアメリカンで走る方がよっぽど命知らずなのかもしれない。俺達の心配もよそに、酷路はまだ続く。Rihoちゃん号は大丈夫か？ミラーを見るとしっかりと食い付いてきてる、頑張るねぇ。フィッんやタツ坊ならどうだろう？ そうだ、本体の次回ツーリングが決まった!? 『紅葉真っ只中、府道361号制覇ツーリング』 ｹｹｹｯ、俺の心の中の悪魔がそう呟く、これは面白い。そんな事を考えてるうちに本日最大の難所が現れた！ 前傾姿勢＋急勾配で体感角度は45度。 フロントブレーキをちょいと掛けると即ジャックナイフ。いや、それどころか前にゴロゴロだ！ある意味それの方が転がって楽かなぁ〜。なんて考えてるうちに目の前に、連続ヘアピン登場！まず180度旋回の右。いけるか？ なんとかクリア。Rihoちゃん号は？ …。普通の交差点でも大回りになるのに一回で曲がれる訳もなく、あっけなくラフへ。当たり前の結果だ。 ん、何か後ろから聞こえる。おそらくRihoちゃんがキレているのだろう。しかし、ハッキリとは聞き取れない。「すまない」と思いながら次の左旋回へ。そしてまた右旋回。

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４連続ヘアピンを抜け彼女は力尽きた。あとどの位だろう？ とりあえず前向いて走るしかない、行こう。

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そして数分走ると突然目の前に駐車場・人間、そして神社らしきもの。これは貴船神社の奥宮ではないか！やった、到着だ！
貴船神社は本社・結社・奥宮の三社に分かれてるらしいので、まずは本社を目指し坂道を下る。500メートル程走ると本社に到着。目の前の駐車場にバイクを停め境内へ。

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水占みくじを発見。早速200円を払い、何も書いてない紙を一枚選び御神水とゆう湧水に浸ける。すると文字が浮かび上がってきた。どれどれ。 結果は俺→小吉、Rihoちゃん→中吉。まぁ、こんなもんか。おみくじ・星占いetc 色々あるが、良い事は覚えているが、悪い事は右から左。そう、俺はかなりポジティブだ！

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続いては結社を目指す。通りを歩いていると料亭や茶店が軒を連ねる。そういえば貴船は京都屈指の紅葉スポットだった。よく見ると、まだ紅く色付いていないから分からなかったが、かなりの数の紅葉がある。あと一月程すると一面紅く色付くんだろうな。５分程歩くと結社に到着。結社がある様に貴船神社は縁結びの神としても信仰されているらしい。ここでまたくだらない疑問が浮かんできた。既に結ばれてる人にはどうゆうご利益があるのだろうか？ まぁ、いいか。
貴船神社を後にして、鞍馬寺を目指すことに。貴船口駅を過ぎた所を左折、進路を北へとる。少し走ると目の前に鞍馬寺と彫られたデカイ石柱が。鞍馬と言えば鞍馬天狗、それくらいしか思い付かない。う〜ん、学がない。たまに自分が嫌になる時がある。

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今回のツーリングの目的はこの時点で達成！あとはボチボチと大阪目指して帰ろう。夕暮れ時の京都市内をひた走る。そういえば京北の道の駅でホットケーキを食べて以来何も口にしていない。「腹減ったなぁ、何食べる？」するとRihoちゃん、「うどんが食べたい」 うどん屋、どこかあるかな？ とりあえず走りながら考えよう。R171を大山崎まで帰ってきたところで、バルカン燃料補給。今回のツーリングの燃費は？ピピッと電卓を叩く、28,5キロ。まずまず良い線いってる。「あっそうや、高槻のうどん屋行こうよ！」店の名前を言わなくても高槻のうどん屋で通じる店とは、阪急富田駅の近くにある『美ね吉』である。そして、即決定！ さぁ、出発。 んっ？ ヘルメットのシールドに水滴が!? まっ、まさか奴が来たのでは？ 雨雲はどこにいるんだ？ 携帯の雨雲レーダーで確認。なっ、なんと！雨雲は西宮から大阪・京都の県境辺りまで、名神に沿って発生しているじゃないか！帰り道モロやん！ あっ、そうだ。確か本体は三重からの帰り道、そしてスギちゃん参加。雨雲は？ あれ、奈良県・大阪府中南部には全く雨雲が無い。…なぜ？ 仕方ない、現実を受け止めよう。そう思い高槻を目指しバイクを転がす。途中、雨は小雨ながら降ったり止んだりを繰り返す。信号待ちで停まると隣から何やら聞こえる。恐らく俺が雨を降らせたとでも思いキレているのだろう。しかし、キレられる筋合いなど全く無い。なぜなら雨男なんて何の科学的根拠も無いからだ。そして、うどん屋到着。奴の動向は？雨雲レーダーを見ると徐々に南下している。食べ終えて外に出るとすっかり雨は止んでいる。
終わり良ければ全て良し！初めての二人ツーリングはとんだ珍道中となり幕を閉じた。

走行距離…157キロ

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